スポットライトは、自由度が高く多様な用途で使用できる照明器具です。具体的にはどのような使い方や注意点があるのでしょうか。この記事では、スポットライトの特徴や種類などの基本的な知識から、設置のポイントやおしゃれな使い方まで徹底解説していきます。
照明のスポットライトの特徴は?
注目される時に「スポットライトが当たる」といった表現が用いられることがありますが、照明のスポットライトはその意味合いと同じく、周囲よりも明るく目立たせたい場合に、舞台用の照明器具として使用されてきました。現在では、舞台だけでなく様々な施設や家屋などで使用されています。
スポットライトの大きな特徴は、光の向きを自由に調節できることです。自由に首を振ることができる範囲が大きいため、下向きにも上向きにも使用できますので、天井、壁、床に当てる照明として知られています。また、建物の中で光を当てたい対象が変更になる場合や、配置換えが多いような空間に向いているといえます。
スポットライトは、美術館や博物館、展示会などで展示物を照らしたり、商品を陳列している店舗で注目商品を照らすといった場合によく使用されています。
スポットライトの種類は?
スポットライトには、取り付けの方法によりいくつかのタイプがあります。
フランジタイプ
フランジタイプは、取り付け部分が固定式になっているタイプで天井や壁に取り付けます。屋外で使用するスポットライトはフランジタイプのみとなっています。
配線ダクトレールタイプ
配線ダクトレール(天井などに設置されるレール状の配線器具)に取り付けるタイプです。取り外しや位置変更が容易なタイプです。
クリップタイプ
突き出した板上の部分などにクリップではさみこむ形式のタイプです。ワンタッチで取り付けや取り外しができるので、仮設的に使用可能です。
スポットライトの選び方や設置のポイントは?
スポットライトは、どこで何を照らすのかを考えることが大切です。たとえば、ショウウィンドウの照明として道行く人に商品をアピールするために照らす時には、ハイパワーのタイプで選び集中的に目立たせメリハリをつけるなどが考えられます。あるいは、施設の洗面室をさりげなく示すために、そのプレートに光をあてつつ全体の雰囲気を壊さないような光の加減にするといった調節も可能です。
また、スポットライトは明るく目立たせる光ゆえに、グレア(不快感のある眩しさ)が発生する可能性があることには注意が必要です。スポットライトのグレアを可能な限り避ける方法としては、製品によりますがスポットライトにルーバーやフードなどのオプションを取り付ける手段があります。ただしこれによって元々のスポットライトよりも光の範囲が狭くなったり光量が減少する場合もありますので、全体の照明設計を考慮することが大切です。
スポットライトのおしゃれな使い方
スポットライトは、下向きに使用する場合は直接照明となりますが、上向きに使用すると間接照明として使用することもできます。天井に向ければおしゃれな天井面の間接照明として演出することが可能です。あるいは、屋外で屋根に向けて光を当てると、夜間でも開放感が得られるような素敵な空間を生み出す効果も期待できます。
また、スポットライトは、フィルターを取り付けることで自由な光を生み出すことも可能です。近年では、フィルターのバリエーションが増えていますので、オプションとしてフィルターを駆使すれば、鮮やかなカラーシャドウや魅力的な模様を壁などに映し、アートな演出を加えることができるのです。
まとめ
スポットライトは、光の向きを自由に調節できる照明で、下向きにも上向きにも使用できるため、幅広い用途があります。スポットライトを選ぶ際は、どこで何を照らすのかを考えることや、光の強さによるグレアに注意が必要ですが、多様なオプションも用いることでバリエーションのある光を作ることができます。スポットライトを使っておしゃれな空間を作ってみませんか。
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