玄関は家族を出迎えたり送り出したりするだけでなく、訪問する方が初めて踏み入れる場所です。その家の「顔」ともいえる玄関は、誰が見ても印象の良い空間にしておきたいものですよね。
そんな玄関の照明は、玄関の印象を決定づける重要な要素。ただ単におしゃれな照明を選ぶというのではなく、明るさや電球の色など、さまざまな視点から適切な照明を選ぶ必要があります。
この記事では、内玄関の照明計画を自分で行う際に注目すべき5つのポイントをご紹介します。内玄関の照明計画で失敗したくない方、おしゃれで機能的な玄関照明を選びたい方はぜひ参考にしてください。
玄関の照明計画とは?
玄関の照明計画というのは、内玄関や外玄関をメインとした照明計画を行うことをいいます。
照明計画とは、家の間取りや空間の目的、求める雰囲気に合わせて、照明の明るさや光の色、照明器具のデザインなどをプランニングすることです。照明のデザインのみで選ぶことは、正しい照明計画とはいえません。
玄関の照明計画を自分で行う手順を簡単に説明します。
1.空間のイメージを明確にする
「温かいイメージ」「洗練されたイメージ」「元気なイメージ」など、玄関に求めるイメージを明確にします。
2.光のイメージを具体化する
どの程度の明るさが必要なのか、また光の色や広がり方を具体的に考えます。
3.照明器具を配置する場所を決定する
照明器具をどの場所に取り付けるかを検討します。玄関照明は、壁や三和土に取り付けることが多いため、設置箇所については、設計士やインテリアコーディネーターの意見を参考に決定します。
4.照明器具を選定する
決定した取付箇所に、どんな照明器具を付けるか、1~2の手順に適合する照明器具を選定します。実際の設置については、電気工事士に依頼することが多いです。
このように、さまざまな要素から総合的に判断し、照明器具を選ぶのが照明計画の正しい手順となります。
玄関の照明計画を行う5つのポイント
玄関の照明計画を成功させるには、失敗しやすいポイントを把握しておくことが重要です。
ここでは、特に内玄関の照明計画を行う際に注意すべき5つのポイントをご紹介します。
1.デザインをインテリアに合わせる
屋内の玄関照明で空間をおしゃれに見せるには、インテリアに合ったデザインを選ぶことが大切です。統一感が生まれることで、玄関の照明計画で明確にした空間のイメージが正確に再現できます。
近年、さまざまなテイストの照明器具がリリースされています。例えば、北欧デザインやモダンデザイン、ヨーロピアンデザインや和風デザインなどの選択肢があります。
2.適度な明るさの確保
玄関に限らず、照明は「明るければ明るいほどよい」というわけではありません。空間の目的や広さに応じた適切な明るさの確保が大切です。
一般的な内玄関(2~3畳、天井高240~250㎝)の照明に必要な明るさは、白熱電球の場合は60W以上、LEDの場合は800ルーメン(lm)以上です。
これ以下の明るさとなると、玄関に入った時に「暗い」と感じてしまいます。反対に明るすぎると、眩しく感じたりリビングなど他の部屋が暗く感じたりするため注意が必要です。
外玄関については、内玄関より若干暗めでも十分ですが、最低でも40W・400ルーメンを確保しましょう。
3.イメージに合った光の色を選ぶ
LED電球は光の色でもいくつかの種類に分けられます。照明の光の色は「色温度」と呼ばれ、ケルビン(K)という単位で数値化されています。
同じデザインの照明でも、色温度が異なると空間の雰囲気にも違いが生じます。
照明の色温度とケルビン、それぞれの特徴は次の通りです。
照明計画で具体化した光のイメージにもよりますが、一般的に玄関の照明は「電球色」や「温白色」が好ましいとされています。温かみのあるオレンジの光にはリラックス効果があるため、人を出迎える玄関に最適です。
▼おすすめ商品
奥行きのあまりないタイプのウォールライトで、ここ数年ヨーロッパで流行中のデザインです。シンプルで美しいデザインの上、壁に放射状に映る光がとても美しい照明です。色温度は2700Kと温かみのある電球色なので、内玄関に理想的といえます。
4.玄関に適した照明の種類を選ぶ
照明器具にはいくつもの種類がありますが、部屋の用途によって向き・不向きがあります。
ですから、照明を選ぶ際は、玄関に適した種類のものを選ぶ必要があるのです。
ここでは、屋内玄関におすすめの照明器具をご紹介します。
①ダウンライト
ダウンライトとは、天井に埋め込むタイプの照明器具です。天井に埋め込まれているため、照明器具と天井面がフラットで、すっきりとした印象を与えます。
小型の商品が多く、玄関ドアを開閉する際の妨げにならない点がメリットです。
主に内玄関に用いられますが、外玄関で使用する場合、軒がある場合でも屋外用の照明器具を選ぶ必要があります。
②ブラケットライト
ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明器具です。デザイン性に優れた商品が多く、電球を覆うシェード(傘)の素材も、ガラスや和紙、木製、琺瑯などバラエティに富んでいます。
内玄関の補助照明として、また玄関の外灯として外玄関に使用されます。外玄関用のブラケットライトは、ポーチライトと呼ばれることが多いです。外玄関で使用する際は軒がある場合でも、防雨型、防湿型の屋外用照明を選ぶ必要があります。
③ペンダントライト
ペンダントライトとは、天井から吊り下げるタイプの照明器具です。デザインや素材の幅が広く、玄関を華やかな印象にしてくれます。
照明器具本体はコードやチェーンで繋げられており、光源が地面に近い位置にあるのが特徴です。
④シャンデリア
シャンデリアとは、天井から吊り下げるタイプの、装飾性の高い照明器具です。豪華なデザインならラグジュアリーな空間を演出することもできるでしょう。最近は、シンプルなデザインや和風シャンデリアも人気です。高さがあるため、吹き抜けのような高い天井に向いています。
▼おすすめ商品
直付けタイプのシーリングシャンデリアは、従来の吊り下げ式シャンデリアのようにチェーンの長さを含まない分、天井高があまりない玄関にも取り付けられます。世界的に人気のWRANOVSKYならではの芸術的なデザインが、空間をおしゃれに彩ります。
5.照明の高さや設置位置を考慮する
どんなにおしゃれな照明でも、人が行き来するのに邪魔になってしまっては元も子もありません。特に、玄関という限られたスペースでは、照明の高さや設置位置への考慮が不可欠です。
メイン照明器具の配置
内玄関にペンダントライトやシャンデリアを設置する場合、照明の下が2m以上ないと邪魔になってしまう可能性が高いでしょう。また、高さのあるシューズボックスや収納棚などにぶつからないよう、高さを考慮する必要があります。
メイン照明は、基本的には内玄関の上り框に設置すると良いです。この配置は、玄関に出入りする人の顔や段差の視認性を高めるのに効果が期待できます。
補助照明の活用
2~3畳よりも広い内玄関の場合、天井の中央部分に1台のみ設置するのはあまりおすすめできません。光の広がりが少ないため、玄関全体が暗い印象になるからです。
メイン照明としてペンダントライトを設置し、補助照明としてダウンライトを設置するといった2台配置をすると、玄関がまんべんなく明るくなり、奥行きが感じられるようになります。
照明器具をインテリアとして置く場合は、人の目線の高さに配置するのがベター。観葉植物や絵画、掛け軸などを飾る場合、ペンダントライトやダウンライトをやや壁面に寄せた位置に設置するのがおすすめです。
まとめ
今回は、玄関の照明計画を自分で行う際に注目すべき5つのポイントをご紹介しました。
照明器具と一言でいっても、種類やデザインは千差万別ですから、しっかりと照明計画を立てることが大切です。とはいえ、玄関がおしゃれに見えるかどうかは、照明のデザインに大きく左右されることは否定できません。
オリジナリティやアート性を求めるのであれば、海外ブランドの照明器具をおすすめします。
当店「EL JEWEL」では、各国の人気照明メーカーの照明器具を取り扱っております。日本では入手しにくいオシャレな屋外照明も多数ご提供できますので、ぜひ一度ECサイトを覗いてみてくださいね。
✅ECサイトはこちら
コメント