新しい照明器具を取り付ける時、自分で取り付けできるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
照明器具は、商品によっては専門業者によって取付工事をしてもらわなければならない種類のものもあります。
そこで本記事では、照明器具を自分で取り付けできるのか、取り付けできる照明とできない照明器具の見分け方について解説しています。
照明は自分で取り付けできる?
照明器具は、種類によっては自分でも取り付けが可能です。
そのため、部屋の模様替えで照明を付け替えたい時に、電気工事業者を呼ばなくてもワンタッチで取り付け出来るものもあります。
自分で照明を取り付けることができれば工事費用を節約することが可能です。
工務店に依頼すると数万円かかることもあるため、少しでも出費を抑えたい方は自分で設置できる照明を選びましょう。
ただ、照明器具は天井などの高い位置に設置されていることが多いため、取り付ける際は周囲の安全に十分配慮が必要です。照明器具を落として床や壁を傷つけないように養生し、脚立を使うならバランスを崩さないように平らな場所にしっかりと固定しましょう。
そして、必ずブレーカー、または電源をOFFにしてから作業を開始してください。
自分で設置するのがどうしても不安な方は、工事費がかかっても業者に依頼することを選択肢に入れると良いでしょう。
自分で取り付けできる照明とは
天井に引っ掛けシーリングプラグの受けが取り付けられており、新しい照明器具の取付口が引っ掛けシーリングプラグであれば自分で取り付けが可能です。
ただ、取り付ける照明器具の重さや、天井が傾斜であるかどうか等によって、自分では付けられない場合もあるため注意しましょう。
照明器具の重量が5kg未満の場合
照明器具を購入する際、重量が5kg未満で、商品仕様の「取付口」欄が「引っ掛けシーリング」になっている照明であれば、女性でも簡単に照明器具の取り付けができます。
まず、照明を取り付ける際は、天井の引掛シーリングが以下のいずれかであることを確認してください。
次に、照明器具のカップ下のネジを緩めてプラグを引き出し、引掛シーリングにプラグを挿入します。差し込んだ後カチッと音がするまで回し、照明器具が落ちてこないか確認してください。緩んでいるカップを天井近くまで近づけて、ネジを閉めたら照明器具の取り付けは完了です。
照明器具の重量が5kg以上・10kg未満の場合
照明器具の重量が5kg以上・10kg未満の場合、対応している天井の引っ掛けシーリングプラグは、左右に留め金のついた「引掛埋込ローゼット」か「コンセント付引掛埋込ローゼット」の2種類のみです。
この2つのどちらかが天井にあり、別売りのシーリングカップ(型番:OB-CAP-01)に取り換えることで、取付工事不要でドライバーがあれば自分で取り付けができます。
ただし、シーリングカップの交換は電気工事になるため、電気工事士のいる店舗または電気工事店に依頼する必要があります。
また、天井の引っ掛けシーリングプラグが「引掛埋込ローゼット」か「コンセント付引掛埋込ローゼット」ではない場合も、電気工事士に依頼して取り付けてもらわなければなりません。
傾斜天井の場合
勾配天井と呼ばれる斜めになった天井に照明器具を取り付ける場合、「傾斜天井用引掛シーリング」という器具を使用します。
この器具自体の取り付けは電気工事にあたるため、電気工事士に依頼する必要があります。
傾斜角度は55度までで、耐荷重は照明器具の重量で0.5kg〜5kg以内です。
自分で取り付けできない照明とは
照明に引っ掛けシーリングプラグがついていない場合は、自分で取り付けはできません。
照明の「引っ掛けシーリング」という仕様は、日本独自の仕様であるため、海外輸入の照明は基本引っ掛けシーリングではなく、配線が切りっぱなしになっています。
照明の重量が5kg以上あり、天井にぴったりつけるシーリングタイプの照明や、傾斜天井の場合は、専門の電気工事業者に取付工事を依頼する必要があります。
日本の電気工事士は、シャンデリアなどの輸入照明の取り扱い経験が浅い方が多いため、高額な輸入照明の取付工事を嫌がられたり、海外メーカーがもともと用意していない取付け図面や承認図を要求されることが多々あります。
そのため、海外輸入照明の組み立てや取付工事は、熟練した専門の電気工事士に依頼できるかどうかが最も重要なポイントとなります。
まとめ
自分で取り付けができる照明器具と、取り付けできない照明器具について解説しました。
5kg未満の軽い照明器具で、引掛シーリングのプラグが付いている商品であれば、女性でも比較的簡単に照明器具の取り付けが可能です。
照明器具の購入を検討している方は、まずは天井にある引掛シーリングの形状と、購入する照明のプラグが引っ掛けシーリングプラグになっているかどうかを確認しましょう。
自分で取り付けが不安な場合や、5kg以上の照明器具の場合などは無理をせずに海外輸入照明の取り付けに慣れた電気工事業者に依頼するようにしてください。 照明器具を購入の際にも、取付方法を確認した上で購入を検討しましょう。
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