キッチンの雰囲気を変えたいと思ったときに、あなたは何から始めるでしょうか?
一般的には食器やカトラリーを新調したり、収納の位置を変えてみるなどがありますが、キッチンの照明を変えてみるのも、効果が感じられる方法の1つです。
ただ、いざキッチン照明を変えようと思っても、何を基準に選べば良いのか?どんなことに注意すれば良いのか?分からないことも多いでしょう。
そこで、本記事では、キッチン照明を選ぶときのポイントについて詳しく見ていきます。
キッチン照明の選ぶときのポイント
キッチン照明を選ぶときの基準は、大きく3つ挙げられます。
①光色を選ぶ
電球の光の色味は大きく分けると「電球色」「温白色」「昼白色」の3つがあります。
●電球色…温かみのあるオレンジ色で、家族が集まるリビングなどに向いている
●温白色…電球色と昼白色の中間の色合い、最近人気が高まってきている
●昼白色…太陽光に近い色味で、読書や勉強などのデスクワークに向いている
自分が好きな色を選ぶのも良いですが、キッチンでの作業は料理の素材や道具の本来の色が気になるもの。本来の色を確認しながら作業をするシンクやコンロを照らす照明は、昼白色がおすすめです。
出来上がった料理を並べるような、カウンターやテーブルの上は、料理がおいしそうに見える電球色がおすすめですよ。
②明るさを選ぶ
一般的に使われているキッチンの広さは、だいたい4~5畳くらいのことが多いです。一方でリビングや寝室などで使う照明は、「6畳用」や「8畳用」のものが多く占めています。
照明の明るさは器具の大きさに比例することが多いですが、昨今はLED照明が主流で、聞きなれない「lm(ルーメン)」という単位に戸惑う方も多いと思いかもしれません。
簡単な明るさの選び方としては、部屋の広さ1畳につき、LEDで4~5W程度と覚えておくとよいでしょう。
4畳のキッチンで必要な明るさは、LEDで16~20W。通常LED電球ですと1球が3~6Wのため、4Wの電球なら4~5灯の照明を選べば明るさは保てることになります。
必要な明るさが分かれば、キッチンを1台の照明にしたり、必要な明るさを複数の照明で補うなど、おしゃれに演出することができます。
③照明の種類を選ぶ
キッチン照明で特によく使われるものは、以下の5つを挙げることができます。
【シーリングライト】
シーリングライトは、天井に直付けするタイプの照明です。器具本体の高さが出ないため、天井高が低い場所によく使われます。 キッチン照明としてだけでなく、洗面所や天高の低いリビングでも使われることが多いです。
【ベースライト】
ベースライトは細長い棒のような形状の、天井に備え付けるタイプの、日本ではなじみのある照明です。幅の狭いものから1,500ミリを超える長いものまで幅広いため、キッチンのスペースに合わせて使うことができます。
【ペンダントライト】
ペンダントライトは天井からコードやワイヤーなどで吊り下げるタイプの照明です。全体で照らすというよりは特定の場所を照らすのに適しています。キッチンのカウンターやアイランドの上に2~3個並べて吊るすとおしゃれですよ。
【ダウンライト】
ダウンライトは天井に丸い穴を開けて設置する、直径10~15cmほどの照明です。器具が天井内に隠れるため、部屋がすっきりして見えます。
【スポットライト】
スポットライトは、壁か天井にレールを取り付け、特定の場所に光を当てる照明です。カフェやレストラン、店舗などでよく使われていて、おしゃれな空間づくりに適しています。
照明における日本と欧米の違い
日本と欧米では照明に対する考え方の違いがあり、空間づくりにも影響を与えています。
日本…照明は部屋全体を明るくするためのもの
欧米…照明は部屋やデザイン性、統一感にこだわるためのもの
日本では蛍光灯文化が長く、1つの照明器具で部屋の隅々まで照らす蛍光灯の白い光に慣れています。
それに対して欧米では、ろうそくの光のような白熱灯が主流で、部屋の雰囲気に合わせて、必要な場所だけを複数の照明で照らし、明るさを控えめにすることが多いのです。
キッチン照明の場合、欧米ではカウンターやアイランドの上に同じペンダント照明を2~3つ並べるのがトレンドとなっています。間接照明をうまく取り入れることで、欧米にあるおしゃれな空間を演出することができますよ。
まとめ
おしゃれなキッチンを観察していると、必ずキッチンを照らす「照明」にこだわっています。
今回ご紹介した3つのポイントを参考に、照明選びをしてもらえたらと思います。
あなたのお家のキッチンを理想の空間にしてくださいね。
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